1液式と2液式(外壁塗料)について
油性・水性塗料を問わず1液式と2液式があります。1液式とは主剤のみで塗れるタイプであり、蒸発や酸素との接触による反応などによって塗膜を形成します。2液式とは主剤と硬化剤を塗装直前に混ぜて塗るタイプであり、主剤と硬化剤の反応/結合することによって塗膜を形成します。外壁用塗料では、一昔前は2液式塗料の塗膜が1液式塗料の塗膜より断然上でしたが、技術の進歩に伴い現在ではその差は僅かになってきています。
2液式と1液式説明リスト
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タイプ
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1液式
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2液式
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塗膜形成 主要因
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蒸発や酸素との接触による反応
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硬化剤との反応
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メリット
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配合比が存在しない
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塗膜性能が高い場合が多い
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塗料価格が安い場合が多い
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寒くなっても施工できるものが多い
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消耗品費を抑えられる ○刷毛やローラーを翌日でも使える
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施主様のチェックが容易
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メリット
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寒いと施工できないものが多い
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主剤と硬化剤の配合比を守らないと性能が大幅に低くなる
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塗膜性能が若干劣る場合がある
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塗料価格が高い場合が多い
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塗料準備量が多くなり費用が増える ○配合後の塗料が余ると、翌日(もしくは硬化してしまうと)使えないので余分に必要
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消耗品費が増える ○刷毛やローラーを翌日は使えない
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施主様のチェックが難しい (配合比誤りは後からチェックできない)
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※一部塗料では添加剤のような役割をする硬化剤という名前のものがございます。 その場合は上記記載内容と若干異なります。 例)スーパーシリコン/フッ素ルーフペイント塗料用硬化剤
2液式
主剤と硬化剤の調合について
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配合比通り
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全てが結合し強固な塗膜を形成
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硬化剤が多い
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硬化剤が余り、塗膜の中で泳ぐ為、強固な塗膜は形成されない
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主剤が多い
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主剤が余り、塗膜の中で泳ぐ為、強固な塗膜は形成されない
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